中山道歩き旅 第十八回 佐久平から芦田 その③

その②の続き。

長坂橋を渡り、食事ができそうなお店をスマホで検索しながら、望月宿の中心部を目指し歩きます。

お店は、ありましたが準備中。

残念。

道端にちょこんと、かわいらしい馬頭観音様がいらっしゃいました。

交差点を右折し、望月宿のメイン通りに入ります。

当時を偲ばせる建物が点在いたします。

望月宿の案内看板のある、バスターミナルで休憩をとります。

此方の近くでもお食事処を見つけましたが、予約のみで満席との事、残念ながらご飯にありつけず。

コンビニも見当たりません。

お腹を空かせながらも、先へ進みます。

大和屋呉服店

御宿山城屋。

井出野屋旅館。

映画、犬神家の一族の撮影に使用されたそうです。

趣のある建物が続きます。

大森本陣跡。

望月歴史民俗資料館。

鷹野脇本陣跡。

軒下に、大きなげたが釣り下がる、旧下駄屋の香美屋跡。

宿の京都側には、大伴神社が鎮座致します。

望月宿に別れを告げ、次に目指すは、間の宿茂田井。

再び小道へと入ります。

道端には、馬頭観音様。

お次は、急な坂を登る横道へ入ります。

此方にも馬頭観音様。

数多くの馬頭観音を見ることができます。

牧の里である望月をものがたっていますね。

道標に従い歩きます。

寒念仏供養塔。

この辺りから、青木坂と言うそうです。

国道下のガードをくぐり、地図にあるお食事処を見つけますが、既に廃業。

皆、腹ペコです。

坂道の登り始めにある廃校で、ガス会社が、地域の方々に向けたイベントをやっていました。

良い匂い。

屋台があるようです。

なかに入れるか否か、Jさんが警備の方に聞いてみると、此方には、入ることは、できないないけど、近くにお食事ができるお店があると教えてくれました。

それは、バイパス沿いにあるそうです。

しかし、我々は旧道を歩く宿命。

しかも、これから坂道を登り続ける必要があり。。

悩みながらも歩き続けます。

坂の頂上付近の見渡しの良い場所に着くと、遥か下のバイパス沿いに、幟がはためくお店を発見。

先程教えていただいた、お食事処です。

先に進むか、急坂を下り食事をとるか、4人で話し合い、結果、坂を下る決断を致します。

まさに、背に腹は、かえられない、です。

でも、まあ、待ちに待ったお昼ご飯です。

いただいたのは、此方。

きしめん 久弥さんの、駒月みそかつ丼(きしめん小盛り) この地域の推し、新名物にしようと試み中の一品。

ボリューム満点。 大変美味しくいただきました。

ごちそうさまでした。

食後は、先程下った急坂を登り返します。

坂を登り終え、中山道に帰ってきました。

目指す茂田井宿はあと少し。

茂田井宿は、右側の道へ入ります。

程なくして、茂田井宿に入りました。

神明社が鎮座。

清らかな水路のある白を基調とした美しい街並み。

叶屋、武重本家酒造。

大きな蔵元です。

お酒を購入できたらと、T氏がなかに向かって声をかけますが、不在のようでした。

近くを歩いていた地元の方に聞くと、この先にも大きな蔵元があり、そこでもお酒は、買るとの事。

そちらを目指します。

叶屋さんの前には、若山牧水の歌碑が立っていました。

お酒が、大好きな方だったみたいですね。

白壁に水路、100年前も同じ風景が広がっていたのでしょう。

その美しさに感動です。

もう一つの大きな蔵元、大澤酒造、蔦屋さんに到着致しました。

声をかけさせてさせていただき、中へ入れてもらえました。

左側の建物の中でお酒を購入すると、2階にある資料館もご案内いただけました。

急な階段をあがると。

歴史ある貴重な品の数々を見ることができました。

素晴らしい時間を過ごすことができ、感謝です。

蔦屋さんを後にし、再び歩きます。

茂田井村下組高札場跡。

宿内を歩きます。

大きな馬頭観音の石碑。

茂田井上組高札場跡。

石割坂を登ります。

すると、茂田井の一里塚跡がありました。

一里塚跡を後に致します。

茂田井間の宿入口標識があり、次に目指すは、芦田宿にある、立科町役場。

本日の最終目的地となります。

県道を暫く歩くと、大灯篭を模しているモニュメントが立ちます。

道端には、道祖神

役場は、もうすぐそこです。

此方にも、道祖神

立科町役場入口を左に折れると。

到着です。

ここから、事前に予約した、望月ハイヤーさんに乗り、佐久平駅に戻り帰宅です。

ハイヤーが来るまで少し時間がありましたので、ふるさと交流館芦田を見学。

ハイヤーが到着し、本日の歩き旅は、終了です。

今回も、とても楽しい一日を過ごすことができました。

次回は、和田宿まで歩きたいのですが、スタート地点まで&ゴール地点からの移動手段に頭を悩ませています。

中山道歩き旅 第十八回 佐久平から芦田 その②

その①の続きです。

塩名田宿を後にした我々、次に目指すは、八幡宿です。

中津橋を渡ると大圓寺

暫く歩くと、通りの右側には、素晴らしい景色を背にした、大日如来象と芭蕉の句碑が並びます。

続いて、御馬寄の一里塚跡。

日本橋より四十四里目となります。

さらに歩くと、御井大神の石碑。

御井大神とは、井戸湧水の守護神だそうです。

その先には、伊勢宮。

続いて、観世音菩薩。

お次は、生井大神と馬頭観音が並んでいます。

生井大神とは、井戸の守護神。

この地域では、古くから水を大切にし、感謝する文化が育まれていたことが分かります。

歩き進むと、八幡山の石柱。

八幡宿に入ったようです。

道沿いの民家の庭先には、日露戦争で三兄弟が英霊となった事が刻まれた石碑がありました。

背筋が伸びる思いが致します。

八幡神社に到着です。

石の鳥居をくぐると、彫刻が飾られた重厚な門が迎え入れてくれます。

境内に入り、お参りをすませ、建物をじっくり見学させていただきます。

八幡神社を後にし、宿場内を歩きます。

すると、文化元年建築の門を残す、八幡宿の本陣跡がありました。

本陣跡の向かいには、脇本陣跡。

再び宿場内を歩きます。

旧道は、右の細道に入ります。

すると、馬頭観音様が三体鎮座。

歩き始めてから3時間程経過し、そろそろお腹も減り始めたので、食事がとれそうなお店を探しますが、なかなか見つかりません。

とりあえず望月宿に入れば何かしらお店もあるだろうと、希望を持ち頑張って歩きます。

百沢東の交差点の先に見える小道が旧道です。

なかなか良い雰囲気の道筋。

街道歩きを実感できる街並みが残ります。

祝言道祖神

近くには、二十三夜塔。

国道脇の道を行きます。

だんだん細道となりながらも、ずんずん登っていきます。

人気がなく、心細いですが、道に従い歩きます。

中山道は、此方ですね。

標識を見つけ一安心。

山の方へといざなう道筋、険しい道の予感。

道端には、馬頭観音様でしょうか。

此方にも、道標があり、中山道であることを再確認。

すると、瓜生坂の一里塚跡が見えてきました。

山を切通したような道を歩きます。

百万遍念仏塔と瓜生坂の石柱が並びます。

中山道は、此方の道標が示すとおり、未舗装の急な瓜生坂を下ります。

足元に注意して、慎重に下ります。

未舗装区間を終え、舗装路となった道を下ります。

坂道の先に、美しい望月の街並みが見えてきました。

天気が良く、景色が映えます。

長坂と呼ばれる坂道には、石仏、石塔が多く残ります。

長坂橋を渡ると、望月宿は、目の前です。

その③に続く。

中山道歩き旅 第十八回 佐久平から芦田 その①

2023年10月14日(土曜日)天気は、晴れ。

参加者は、いつもの4人。

朝6時半に地元の駅に集合、電車に乗り込み熊谷駅へ。

熊谷駅からは、新幹線で佐久平駅へと向かいました。

8時半過ぎに佐久平駅到着。

構内では、信州地酒の面々が酒樽でお出迎え。

駅からでると、地元よりかなり気温が低くく寒い。

上着を着て前回の終着地点へと向かいました。

浅間病院西の交差点から本日の中山道歩き旅スタートです。

この日は、芦田宿まで歩く予定です。

歩き始めて間もなくすると、火の見櫓の傍らに、水神大神の石碑がありました。

水が豊かな信濃路を象徴する神様ですね。

この日の旅も綺麗な水に癒されました。

歩道のない道を歩きます。

道祖神を見つけました。

朝の信濃路は、空気がすんで眺めも良く気持ちがいい。

左側には、りんご畑。

まず目指すは、塩名田宿です。

濁川に橋が掛かるこの辺りには、平塚の一里塚があったとの事ですが、その形跡を見つけることは、できませんでした。

また、濁川の名前の由来は、浅間山から湧いた水が酸化鉄によって濁っているからだそうです。

橋から川を覗くと、黄土色に濁った水が流れていました。

その先、左側に見えてくるのは、荘山稲荷社。

鳥居をくぐり、稲刈りを終えた田んぼの横路を歩くとお稲荷さんの傍らに、芭蕉句碑や道祖神が並びます。

本日の旅の安全を祈願いたします。

中山道は、この先で中部横断自動車道をくぐります。

すると民家の塀に石碑がありました。

句碑でしょうか?

集落に入り中山道には、時代を感じさせる建物が点在いたします。

ゆっくり周りを眺めながらてくてく歩きました。

暫くすると、百万遍供養塔が立ちます。

視界が開けると、素晴らしい秋の景色が広がります。

少し歩くと諏訪神社

参道には、男女の双体道祖神が奉られています。

此方の集落には、綺麗な水が流れる用水路が整備されていました。

屋根瓦の上にちょこんと、ライオン?

歩き進むと、如意輪大士碑。

その先には、石碑石塔群。

先に進み、左側には、妙楽寺

その先右側に、重要文化財である 駒形神社を示す石柱。

石柱の先には、水路を渡る橋が掛ります。

急な階段を登りきり、鳥居をくぐり境内へ。

しっかりお参りをさせていただき、ゆっくり見学させて頂きました。

駒形神社を後にし、中山道は、緩やかな下り坂となります。

旧道らしき、趣のある道も歩きます。

県道に合流し、塩名田宿の入口。

宿場内には、枡形になった交差点をぐいっと、左に入ります。

宿場内に入ると、ちらほらと昔を偲ばせる建物が残ります。

建物には、屋号が書かれた看板等も見受けられました。

中津村道路元標。

山善兵衛本陣跡。

この先のバスのロータリーで暫しトイレ休憩。

宿場内の絵地図があります。

休憩を終え、旅再開。

問屋も兼ねた、丸山新左衛門本陣跡。

卯達があがる、佐藤半左兵衛門住宅。

と、立派な建物が並びます。

高札場跡。

千曲川を渡るため、中山道は、河辺の方へ下りて行きます。

雰囲気の良い道筋。

角屋。

昔は、川止め等の影響もあり、今より賑わいのある通りだったのでしょうね。

今でもお魚料理のお店が数件ありました。

美しい街並み。

川を覗くと、舟つなぎ石がぽつりと現在でも置かれていました。

中津橋を渡り、塩名田宿とは、お別れです。

次に目指すは、八幡宿。

その②に続く。

中山道歩き旅 第十七回 御代田から佐久平

2023年9月17日(日曜日)天気は晴れ。

約3ヶ月ぶりの歩き旅です。

参加者はいつもの4人。

今回も地元の駅に集合、軽井沢までは、Jさんの運転で車移動です。

お陰様で、朝9時前には、軽井沢に到着いたしました。

Jさんありがとうございます。

軽井沢から前回終着地の御代田までは、しなの鉄道で向かいますが、よい時間帯に普通電車がなかったので、特急で御代田駅に向かうことにしました。

我等が乗った特急電車は、此方。

軽井沢駅には、かつて碓氷峠を走ったEF63系がいらっしゃいます。

115系と旧国鉄車両同士、仲良く並んでいました。

御代田駅に到着し、中山道へと戻り、本日の歩き旅スタートです。

まずは、地下道で線路をくぐります。

久しぶりの歩き旅、残暑もまだ厳しいなか、距離は控え目に設定致しました。

目指すは、佐久平駅

予定では、3時間程の旅となります。

駅からの道には、数件商店が並びます。

古い酒類自動販売機を見かけ、懐かしさで話しに花が咲きました。

暫く歩くと、馬頭観音、六体一緒に奉られています。

天気のよいなか、緩やかな下り坂をゆったりと歩きます。

時よりある道端の道標もしっかりと確認。

ひっそりと石仏がたたずみます。

立派な石仏石塔が並び、

道を渡ると小田井宿の入口標柱が立っていました。

小田井宿に入ると、貧しい農民のために燻炭肥料を作った、安川はるさんを偲び建てられた、おはる地蔵が宿場入口から小田井の街を見守ります。

姫の宿と呼ばれた小田井宿、今でも美しい街並みです。

此方のクランクは、枡形の名残りでしょうかね。

当時の面影を残す建物も点在します。

安川本陣跡。

上の問屋跡。

脇本陣跡。

下の問屋跡。

此方の枡形を最後に小田井宿を後にします。

緩やかな坂を下りながら、歩き旅が続きます。

すると、火の見櫓が立ちます。

消防信号表の記載があり、興味深い。

白山比咩神社。

鳥居には、武運長久、国威宣揚の文字。

この村から戦地に赴いた兵隊さん達は、此方から万歳三唱で見送られたのでしょうかね。

暫く歩くと石仏石塔。

すっかり秋の景色になってきました。

中山道は大きな道と合流。

向かって右側には、こう月原に名残の松。

反対車線の道端には、馬頭観音がいらっしゃいました。

大きな店舗が建ち並ぶ道を、鶏縄沢端の一里塚を探しながら歩きます。

が、なかなか見つからず、進んだり戻ったりを繰り返し、やっと見つけました。

りんご畑を横目に歩き、信州路の旅を実感致します。

歩き進み、道沿いには、馬頭観音や石仏石塔群が点在します。

暫くすると向かって左側には、住吉神社

岩村田宿に入りました。

立派な欅がそびえます。

境内には、善光寺道の道標。

神社を後にし、少し歩くと、道端にも善光寺道道標が立っています。

此方から少し歩くと信玄公縁の龍雲寺が鎮座致します。

迫力ある門をくぐり寺内へ。

此方で信玄公の遺骨が見つかり、供養塔が建てられたそうです。

美しい武田菱が確認できます。

龍雲寺を後にし岩村田宿の商店街を歩きます。

昭和を感じさせる街並みのなか、当時を偲ばせる建物もありました。

歴代首相の達筆が飾られた酒屋さん。

残念ながらこの日はお休み。

佐久名物の鯉を食べさせてくれるお店も数件ありました。

中山道は、下仁田街道分去れを過ぎると。

信玄公が此方から信州に入ったといわれる佐久、甲州街道分去れを右に折れます。

西宮神社が鎮座。

道祖神がたたずみます。

先に進み、石仏群が点在。

小海線中仙道踏切を渡ると、

郷社若宮八幡大神社標が立ちます。

長閑な道を歩きます。

左側には、御嶽神社

岩村田高校、浅間総合病院を過ぎると。

皇女和宮野点を行ったといわれる、相生の松があります。

男松女松の株が結びついた、おめでたい松は、三代目だそうです。

今回の中山道歩きの旅は、ここまで。

佐久平駅に向かいます。

駅には、北斗の拳のキャラクター、ジャキの象が鎮座。

佐久平駅から軽井沢駅まで一区間を新幹線で戻ります。

軽井沢駅に到着し、駅前のお蕎麦屋、本陣さんでランチをいただきます。

いただいたのは、ざるそばの大盛。

盛りがしっかりあってボリューム満点。

食後の蕎麦湯には、少し七味唐辛子を入れていただくと、味に深みが増しました。

大変美味しくいただきました。

ごちそうさまでした。

この後、軽井沢のアウトレットを少し覗いてから家路と致しました。

今回も天気に恵まれ楽しく歩けた一日でした。

中山道歩き旅 第十六回 軽井沢から御代田 その②

その①の続き。

草津道分去れ道標の先に、追分の一里塚が両塚を残した姿でありました。

綺麗に舗装された歩道に導かれ、追分宿に入ります。

宿場の入口には、浅間神社

立派な常夜灯が立ちます。

涼しげな用水路の流れ。

芭蕉の句碑もありました。

宿場内を歩きます。

堀辰雄記念館。

作家の堀辰雄が妻と晩年に過ごした家を保存し、記念館としているそうです。

宿場のあちこちに青空文庫があります。

旅籠風の古本屋さん。

中を覗かしていただき、メンバー1名複数書籍を購入。

整備された宿場町に文学の薫りが漂います。

まさに、此方は、美しい村ですね。

と、そろそろお昼、お腹もいい感じに空いてきました。

近くにお蕎麦屋さんを見つけました、 そば処 ささくらさんです。

待ち人多数、悩みましたが待つことに。

20分程で入店、メニューは、事前に確認済みですので素早く注文致しました。

まず、いただくのは、此方。

瓶のおビール、あては小豆かな。

そして、ざるそば。

蕎麦湯までしっかりいただきました。

大変美味しかったです。

ごちそうさまでした。

食事を終えて、歩き旅再開。

土屋本陣跡、明治天皇追分行在所跡碑があります。

隣には、高札場跡。

諏訪神社に、

泉洞寺が並びます。

宿場の京都側入口には、枡形茶屋つがるや。

追分宿をでると、分去れの碑があります。

北国街道との追分です。

中山道は、左に入ります。

道の先には、中山道69次資料館のミニ中山道がありました。

日本橋から今まできた道を、楽しく振り返ることができました。

京都までの道標。

まだまだありますね。

しかし、本日のゴール、御代田駅までは、あともう少し。

観音様に見守られ、歩きます。

大山神社

御代田の一里塚入口の看板を見つけ、小路を進みます。

すると、垂れ桜が立つ一里塚がありました。

雲ひとつない晴天下、背景に浅間山、緑と青空の見事なコントラスト。

反対側の塚も残ります。

中山道に戻り、本来なら此方の階段を下りますが、 本日の歩き旅は、御代田駅がゴール。

階段は降りずにそのまま駅まで歩きました。

日差しが強い一日でしたが、吹く風は、心地よく、何より道に繁る木々の緑が印象に残った旅となりました。

中山道歩き旅 第十六回 軽井沢から御代田 その①

2023年6月17日土曜日、天気は、晴れ。

今回から本格的に信濃路を歩きます。

参加者は、いつもの4人。

前回の終着地の軽井沢までは、T氏が車を出してくれました。

大変助かります。

ありがとうございました。

地元の駅に朝6時半に待ち合わせます。

車を走らせ、9時には、軽井沢に到着致しました。

軽井沢駅から歩いて中山道へと戻ります。

10分程歩るくと植え込みの中にひっそりと中山道を示す道標がありました。

此方から、まずは、沓掛宿を目指し歩き旅スタートです。

駐車場の隅に馬頭観音が一基ありました。

周りは、お洒落なお店が並びますが、ここは、江戸の昔からある道、中山道で間違いありません。

爽やかな風が心地よい。

緑豊かな道を歩きます。

暫くして、六本辻の交差点に着きました。

標識の示すとおり、此方は、円形交差点となっています。

用水路の水が綺麗です。

涼しい緑のトンネルを歩きます。

道沿いには、石仏石塔群。

稲荷神社の赤い鳥居。

軽井沢町の道路元標がありました。

中山道は、国道と一旦合流致します。

整備された森の中には、旧雨宮邸と市村記念館が建ちます。

此方は、近衛文麿の別荘だった建物です。

中山道に戻り、小さな踏切を渡ります。

国道を離れ、静かな細道を歩いていると、正面に浅間山が美しくそびえます。

中軽井沢の駅近くには、宮之前の一里塚跡。

鉄道のガードをくぐり、再び国道と合流。

中軽井沢駅周辺が、当時の沓掛宿です。

土屋本陣跡。

草津道の道標を兼ねた石仏。

右に行けば草津温泉です。

中山道は、国道から左に入り再び細道へ。

双体道祖神がひっそりとたたずみます。

此方も緑豊かな道となります。

道沿いには、石仏、石塔が点在致します。

秋葉神社の石の鳥居。

この辺りは、旧古宿村。

中馬、中牛の宿で賑わった立場だそうです。

中馬、中牛とは、牛や馬を使って荷を運ぶ仕事です。

要は、此方の村の農民達が、駄賃稼ぎに旅人の荷の運搬をしていたという事らしいです。

馬頭観音が多く建つのは、その名残でしょうかね。

国道と合流しますが、側道を進み、左に入った細道が中山道です。

馬頭観音が立つこの辺りは、女街道との分かれ道です。

此方の道は、碓氷関所を避けた女人が上州下仁田に通じる裏街道として利用したそうです。

先に進むと遠近宮。

西長倉村道路元標。

蔵のある立派な建物が眼を引きます。

黄壁布屋 土屋作右衛門家です。

この辺りは、旧借宿村、此方は、間の宿であり、古宿村と同様、中馬、中牛で賑わったとの事。

公民館では、イベントを開催していました。

休憩がてら少し覗かしていただき、メンバー1名は、お土産を購入。

休憩後、歩き旅再開です。

昔の洗い場でしょうか。

当時の中馬、中牛で働いた馬、牛の供養の為か、立派な馬頭観音が鎮座致します。

その後、石仏石塔が点在します。

国道と合流した先には、 草津道分去れ道標。

暫く歩くと一里塚が見えてきます。  その②に続く。

 

中山道歩き旅 第十五回 横川から軽井沢 その④

その③の続きです。

息も絶え絶えやっとの思いでたどり着いた上信国境。

現在の県境が赤いラインで示されています。

此方に鎮座するのは、熊野神社

ここにきての長い階段は、堪えます。

神社の境内にも県境を示すプレート。

参拝所や本殿も群馬県、長野県と分れます。

これ迄の旅の無事を感謝してお参りをさせていただきました。

売店JFAのシンボルとなっている八咫烏の御守りをお土産として子供達に購入。

八咫烏は、熊野の神様のお使いです。

力強く風格ある御神木 。

さて、お参りも済ませ、これからは、下りのはじまりです。

此方からは、旧道の道筋がよく分からない為、アスファルト道を歩きました。

大豪邸が並ぶ別荘地を過ぎるとショーハウスの看板。

軽井沢を避暑地として広く紹介された方でもあります。

此方にも芭蕉句碑がありました。

さらに進むと中山道の宿場時代からこの地で営業している、つるや旅館があります。

賑やかな旧軽銀座を歩きます。

この道を中山道と認識している方は、何人いるのでしょうかね。

先程までとは、別世界な華やかさです。

T氏が教えてくれたお店でお土産にソーセージと軟骨の燻製を購入しました。

帰宅後家族で美味しくいただきました。

この辺りでランチをとろうと、中山道沿のお蕎麦屋さんに入り、ざるそばをいただきました。

ささっといただき軽井沢駅に向かいます。

途中、脇本陣江戸屋を示す看板を発見。

ここは、間違いなく中山道軽井沢宿ですね。

この後、中山道を離れて軽井沢駅まで歩き続け、この日の旅は、終了となりました。

難関碓氷峠、攻略成功です!