中山道歩き旅 第十四回 松井田から横川

2022年10月22日、天気は、くもり時々晴れ。

このところ、急に気温が下がり、秋を通り過ぎて冬がやってきたような日が続いています。

この日のメンバーもいつもの4人。

1ヶ月ぶりの歩き旅は、前回のゴール地点松井田駅からスタートです。

本日目指すは、横川駅。

午前10時に出発、お昼は名物、峠の釜飯をいただく予定です。

まずは、景色の良い道を10分程歩き、中山道へ戻ります。

約1ヶ月ぶりに松井田宿に帰ってきました。

宿場の面影を残す建物が点在します。

可愛らしい絵でデザインされた、松井田宿の案内看板。

江戸側から歩くと、下町、中町、上町と続きます。

上木戸跡を過ぎると、右側には、松井田八幡宮が鎮座致します。

この日の旅も無事で終えられるよう、お祈り致します。

八幡宮を後に、中山道に戻るとモダンな松井田商工会館

昭和十四年築でもとは、松井田警察署です。

新堀の交差点を過ぎると補蛇寺。

此方のお寺の敷地は、豊臣秀吉の小田原攻めの際に落城した松井田城の一部です。

この先中山道は、国道から一旦外れます。

此方には、道祖神

少し先には、新堀の一里塚跡がありました。

日本橋から三十二里目です。

この先で踏切を渡りますが、この日は、幾度となくこのような小さな踏切を渡りました。

製糸踏切とは、いかにも群馬らしい名称ですね。

時より視界が広がり、美しい景色を楽しみ、細道となった中山道を4人で談笑しながら進みます。

旧道にこだわりながら、地図を見て、ああだ、こうだとわざわざの遠回りもいとわず歩いていきます。

そんなご褒美に大きな岩の上には、お地蔵様が鎮座。

心が癒されます。

また、此方のような道順を示す看板があると、しっかり中山道を歩けていると安心致します。

案内板を確認し、国道18号を横断、旧道を歩きます。

個人宅の前には、立派な庚申塔と二十三夜塔。

管理されている方は、大変だと思いますが、こうして残していただき感謝ですね。

先には、五科村高札場跡。

中山道を右に折れ、踏切を渡ると、五科茶屋本陣跡。

此方の茶屋本陣は、お西様とお東様の二棟が並んでございます。

有料ですが、なかに入って見学もできます。

まずは、お西様を見学です。

広い建物内に入ると、養蚕で使用する昔ながらの道具が並びます。

管理されている女性の方が、此方の道具を使いながら、養蚕の作業をそれは見事に説明、解説をしてくれました。

とても勉強になりました。

御商売益々繁盛ですね。

続いて、靴を脱いで室内も見させていただきました。

建物内はとても広く、大豪邸ですね。

上段、中段、下段の間。

当時の貴重な品も見られます。

お二階にもあがらさせていただきました。

此方は、郷土に縁がある様々な物品が、資料として展示されていました。

この日の二階は、ミシミシと音が聴こえます。

何かと思い、先程ご説明いただいた、管理されている女性に聞いてみると、屋根に敷かれた銅板が、陽の光によって伸縮している音だそうです。

お次は、お東様を見学です。

勿論、建物内にも入れます。

建物内には、中山道全ての宿場の浮世絵が飾られていました。

これ迄歩いた宿場、これから向かう宿場を感慨深く拝見致します。

まだまだ先は、長いですね。

松井田宿

靴を脱いで室内に上がらさせてもらいます。

此方のお部屋も立派です。

書院造りの上段の間。

最後にお茶もいただけました。

貴重な体験でした。

とても有意義な時間を過ごせ、勉強にもなりました。

中山道に戻ると双代道祖神

踏切を渡ると上り坂となります。

左側に道祖神が一基。

庚申塔等の石塔が並びます。

坂の上には、夜泣地蔵と茶釜石。

もちろん叩いてみました。

面白い音が聴こえたような。。

長閑な道を歩きます。

道沿いには、石仏石塔が点在しています。

しだいに線路沿いを歩くようになります。

右側には、碓氷神社。

真っ直ぐに伸びた杉の間に続く、長い階段は、神秘的。

美しいですね。

踏切を渡り、国道を少し戻り、右の細道に入るのが旧道です。

臼井小学校には、今は、珍しくなった二宮金次郎の石像がありました。

その先には、石仏石塔群。

この辺りから、頭上にカラスの大群が不気味にうごめいていました。

百合若大臣の足跡石。

カラスにおびえながらパチリと撮りました。

踏切を渡り、真っ直ぐ行けば横川駅です。

此方にもカラスの大群。

嫌だなと思いつつ歩いていると、突然S氏が「猿だ‼️」の一声。

指差す方を見ても確認できず。

もういないのかと思ったその時。

集落の家々の敷地から、次々と猿が現れました。

結構な数、もはや群れです。

猿の大きさと頭数に驚いていたところ、住民の方が、猿を威嚇しながら家から出てきました。

集落のあちら、こちらから、猿避けの花火がバンバンと次々放たれます。

T氏は、住民のお婆さんの代わりに花火に火を付けてあげていました。

ひとまず猿を追い払い、横川駅へと向かいます。

先程のカラスの大群は、この猿の群れと関係があったのでしょうか。

程なく、おぎのやさんのオレンジ色の看板が見えてきました。

横川駅到着です。

お昼は、勿論、峠の釜飯をいただきます。

店内は、混雑していたので、テイクアウトにして、外にある駅前のベンチで4人仲良く食べました。

まだ、ほんのり温かい釜飯は、本当に美味しく長年愛されてきたのも納得です。

また、横川駅の立ち食い蕎麦も美味しいとのことで、此方も一緒に食します。

大変美味しくいただきました。

ごちそうさまでした。

この日の歩き旅は、此方で終了ですが、旅は、まだまだ続きます。

電車に乗り礒部駅を目指します。

旅の疲れを癒そうと礒部温泉に向かいます。

此方は、温泉マーク発祥の地だそうです。

駅から歩いて約5分程の所にある、安中市の健康増進施設、日帰り温泉の恵みの湯さんに入ります。

此方には、大きなお風呂が露天と内風呂2つあり、ゆったりと堪能でき、すっかり癒されました。

大満足です。

風呂あがりにビールもいただきこの日の旅は終了です。

歩いた距離は、短かったですが、内容の濃い実に楽しい旅でした。

次回は、いよいよ最初の関門、碓氷峠越えです。