その①の続き。
注文の多い料理店での食事を終え、てくてく再開です。
次に目指すは、圓乗寺。
八百屋お七のお墓があるお寺さんです。
圓乗寺は、中山道から一旦外れ、浄心寺坂を下った先にありました。
江戸本郷の八百屋の娘だったお七は、火事で避難していたお寺の小姓と恋仲に、再び会いたいと、募る想いから自宅に火をつけました。
放火の罪は、当時も今も重罪です。
哀れ、お七は、鈴ヶ森刑場で火炙りに処せられました。
そんな儚く若い命を弔い、供養する為に、お七のお墓が建立されたそうです。
我等もしっかりお参り致しました。
此方のお寺さんも、お七に縁がございます。
門をくぐると、色とりどりの千羽鶴と焙烙に囲まれたお地蔵様が奉られています。
焙烙地蔵です。
此方のお地蔵様は、火炙りに処せられたお七の痛みや苦しみを身代わりとして熱い焙烙を被った姿でおられます。
焙烙地蔵にも、きちんとお参りを致しました。
立派な庚申塔もございます。
本堂前には、お香が置かれていましたので、お焼香させていただきました。
歌碑には「におい」の言葉が刻まれた歌があり、寺内は、お香の香りが漂います。
現在は、白山通りと呼ばれる中山道へと戻ります。
左側には、東洋大学が見えてきました。
少し歩くと巣鴨に到着。
人通りが多くなってきました。
駅を過ぎて向かうは、真性寺。
此方のお寺さんには、大きなお地蔵様が鎮座致します。
江戸から各地へと向かう旅人が安全を祈願する江戸六地蔵尊の一つです。
京の都を目指す我々も、勿論立ち寄り、お参りをし、お線香を供えました。
お寺を出るとそこは、巣鴨地蔵通商店街。
お婆ちゃんの原宿です。
大変賑やか。
勿論、此方も中山道です。
お次に目指すは、高岩寺。
とげぬき地蔵で有名なお寺さん。
齢四十過ぎですので各々身体に持病がございます。
本堂にお参りした後、洗い観音様を入念にごしごし洗わさせていただきました。
高岩寺を後にし、商店街を見物致します。
此方の商店街の名物は、なんと言っても塩大福です。
老舗のみずの屋さんで、お土産として購入致しました。
当初てくてく旅は、此方で終了し、近くの銭湯で汗を流す予定でしたが、未だ2時前。
すかさずT氏がスマホで検索、板橋周辺に銭湯を発見。
板橋まで歩くことに致しました。
T氏良い働きです。
商店街を板橋方面へと進みます。
暫くすると、中山道待夢なる建物。
からくり時計が飾られていました。
時計職人のS氏の目が光ります。
その先には、猿田彦大神庚申堂があります。
可愛らしい猿二体。
江戸の名所のひとつで大変賑やかだったみたいです。
都電の踏切を渡ります。
幼少の思い出、ちんちん電車を見送りました。
大正大学の、すがも鴨台観音堂(鴨台さざえ堂)が右手に見えます。
亀の子たわしで有名な西尾商会。
此方を過ぎると、板橋駅へと到着致しますが、我らが目指す銭湯は、もう少し先にありました。
ちょうど板橋平尾宿あたりです。
今回のてくてく旅は、此方で終了。
ゆーらんどさんで汗を流し、駅近くの居酒屋はなの舞へと吸い込まれていきました。